- 姑と同居している嫁を対象としたアンケートによると、姑と同居して良かったと思うことの1位は「子育てが楽」という点。また、約半数の嫁が「姑と同居している方が働きやすい」と回答。
- 子世帯が共働きの場合、親世帯、子世帯がともに子育てをしていくというスタイルがスタンダードになりつつある。
- 子世帯はなんでも親任せにするのではなく「子育ての主体は自分たち」という認識を忘れないように。
- 親世帯は子世帯のやり方を尊重し、あまり口出しをしないことが仲良く暮らしていくためのポイント。
第3話「親子が仲良く暮らすためのポイント–子育て編–」

【Aさん・Bさん親子】
親のこれからについて、心配するようになってきた共働き夫婦のAさん。結婚後は電話やメールで連絡を取り合っていたが、最近子どもができたことで親との同居や近居を検討中。親世帯のBさんは、子育てがひと段落して夫婦水入らずの生活を送っていたものの、息子夫婦のこれからを考えて、できる限り協力したいと考えている。
姑と同居して良かったと思うことの1位は「子育てが楽」。約半数の嫁が「姑と同居している方が働きやすい」と回答
Q1.お姑さんと同居していて良かったと思うことは何ですか? (対象:姑と同居中の嫁 310 名、有効回答:310 名、複数回答可)
姑と同居していて良かったと思うことの1位は「子育てが楽」(34.2%)で、3人に1人がこう答えています。続いて2位は「家事が楽」(31.6%)、3位は「人数が多くてにぎやか」(27.1%)という結果でした。子どものいる方だけの結果では「子育てが楽」は40.9%となりました。
Q2.子どものためには、お姑さんと同居した方が良いと思いますか? (対象:姑と同居中かつ子どもがいる嫁 257 名、有効回答:257 名)
「子どものためには姑と同居した方が良い」と思っている人は、38.5%と約4割近くいました。
Q3.あなたご自身は、お姑さんと同居している方が、社会に出て働きやすいと思いますか? (対象:姑と同居中かつ働いている嫁 153 名、有効回答:153 名)
姑と同居し働いている嫁に対して、「同居している方が、社会に出て働きやすいと思いますか?」と聞いたところ、働きやすいと思っているという回答は、47.1%と約半数いました。
これらのアンケート結果を見てみると、働きながら子育てをしている場合、姑と同居することにメリットを感じている人がそうでない人を上回っていることが分かります。仕事をしていたら、子供が発熱したとしても急に休みが取れないこともあります。残業が長引いて、保育園のお迎えに間に合わないというようなこともあるでしょう。このような時に姑が近居や同居していれば、頼みやすいのも事実。子世帯が共働きの場合、親世帯、子世帯がともに子育てをしていくというスタイルがスタンダードになりつつあるようです。
子世帯は「子育ての主体は自分たち」、親世帯は「子世帯のやり方を尊重する」ということを忘れないように
“自身の母親は専業主婦だった”“初めての子どもなので第三者に預けて働くのは不安”というような場合、幼稚園に入園するまでは親に子どもの世話をしてもらいながら働こうと考えている人もいるかもしれません。親も初めは孫がかわいくて快諾するかもしれませんが、なんでも任されてしまうとだんだん負担が不満となり、親子関係が悪化してしまうこともあります。中には“毎日、怪我や病気のないように”と子育てに神経をすり減らしすぎて疲れ切ってしまい、体調を崩してしまったというケースもあるようです。
子世帯は、子どもは保育園に通わせて送迎は可能な限り行うなど、あくまでも子育ての主体は自分たちという姿勢を崩さないようにすることが大切です。また、親世帯は子育てについてあまり口出しをせず、子世帯のやり方を尊重することが仲良くやっていくためのポイントと言えます。
調査概要 「“嫁姑”と“住まい”の関係」調査 2016
調査方法……インターネットによるアンケート調査
対象……関東圏(東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、茨城県、群馬県、栃木県)と 関西圏(大阪府、京都府、兵庫県、奈良県、滋賀県、和歌山県)在住の 25~49 歳既婚女性で、 姑と同居している人、別居している人 各 310 名、計 620 名
調査期間……2016年8月13日 土曜日~8月15日 月曜日
20年勤めた不動産情報サービスの会社での経験を活かし、住まい探しが初めての方にも分かりやすい、生活者の目線に立った記事の執筆活動を手がける。
※ 2018年7月31日本編公開時の情報に基づき作成しております。情報更新により本編の内容が変更となる場合がございます。
※ 本コンテンツは、不動産購入および不動産売却をご検討頂く際の考え方の一例です。